両角邸は、次の点で、藤森製材の木造建築の特徴を最も良く示しています。
1.手で解く
工事の前、ここには、太い木材をふんだんに使った伝統構法で造られた住宅がありました。本工事にあたり、取り壊しとなりましたが、しっかりと組んでいた軸組みを手作業で解きました。
2.全てのプロセスを行う
軸組み、フローリング、天井など木工事にかかわる全ての部分に対して、棟梁自らが木材や材料の選定、製材、加工、施工(建て方、造作など)に至るまでのプロセスを一貫して行っています。
3.諏訪の伝統構法
・尾引き工法(足固め)で柱の足元を固めます。
・差鴨居で軸組みを堅固にし、貫で壁を固めます。
・諏訪地方に特有の大軒造りで、霜を防ぎます。
・手間をかけた無垢の木を、ふんだんに使っています。
※写真撮影の全ては、両角氏と、そのご家族によります。着工から竣工まで、ご理解をいただき、素晴らしい記録を残していただきました。
1988年(昭和63年)
茅野市宮川新井
藤森製材所
〒391-0013 長野県茅野市宮川田沢8475
自 宅 TEL 0266-72-2016
製材所 TEL&FAX 0266-72-5355